今回は、3月歌舞伎座の演目、双蝶々曲輪日記の角力場で使用する濡髪(関取の名前)の頭が出来るまでを紹介します。 |
【1】まずはザンバラの状態
【2】髱(襟足)には大量の毛屑(トップ)を入れます。
【3】鬢と前髪(髪の毛の生え際)はゆったりと結い上げ、青い部分の中刷りの生え際が見える位たっぷりとさせるのが大事です。それによって力士の大きさ、風格を表現します。
【4】続いて髷を作りあげます。雲州髷と言ってみかんをモチーフにしています。雲州(温州)みかんが名前の由来になっています。この髷は竹で作った道具を使い、2人の共同作業で作り上げて行きます。
※今回使用した雲州髷の形道具は昭和32年7月に弊社の会長鴨治歳一が製作した形道具をお借りしました。
【5】完成です